野村進「千年、働いてきました―老舗企業大国ニッポン」

他国に比べて老舗企業が多い日本。その理由とは?
日本は老舗企業の多い国です。世界的に見てもその数は圧倒的であり、突出していると言ってもいいかもしれません。しかし大半の日本人はその事実を知らず、気にも留めていない現実に、少々歯痒い気持ちになってしまいます。

でもそれはある意味、仕方ないのかもしれません。

テレビや新聞を見れば、「創業から○十年」や「江戸の時代から続いた」とか、そういった歴史ある店がバンバン紹介されているのです。歴史ある老舗が沢山残っているということが『当たり前』であるが故に、その凄さを理解できないままでいる。

島国という立地条件、戦国時代を経て国が完全に統一されていたなど、理由は色々あるにしろ、江戸の鎖国が三百年近く続いたのだって、普通に考えればとんでもないことです。けれどやっぱり日本人はその凄さを理解していない。

時の流れは、激動と言っていい程の変化を日本に与えました。

しかし時と共に人の意識や求める物が変化するのは何処の国でも起こることであり、日本だけが特別なわけではありません。そんな歴史の荒波を乗り越え、日本で多数の老舗企業が生き残り続けた理由を探った書籍が、「千年、働いてきました―老舗企業大国ニッポン」です。

本書に出てくる老舗企業は、最新デジタルと密接に関わっていたり、得意分野をとことん研究し倒した結果、思いも寄らない商品を生んだりと、『老舗』という安穏としたぬるま湯に浸かっているのではなく、守るべき伝統はきちんと守りつつ、蓄積された経験や知識を利用して、積極的に攻めている印象が強いです。

老舗企業というと変化の乏しい、停滞したイメージが強かっただけに、読んだ後は老舗への印象がかなり変わりました。

老舗だからこそのしなやかな強さは、日本企業の歴史を紐解くとよく分かります。
百年以上の歴史を持つ老舗が十万以上存在(個人商店含む)し、数件とはいえ千年を超えている所すら存在するのです。
それでも昨今の長引く不況の波に勝てず、倒産する所も多いとか……。

歴史を積み重ね、受け継いでいくことの難しさを、我々は分かっているようで全く分かっていない。だからこそこんな時代でも生き残り続ける老舗企業の強さとは何なのかを、この本で学んでみてはいかがでしょうか?

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