盲目的な愛が壊れた時、真の彼女が目を覚ます。

作品名■壊れたアリアーヌ
掲載場所■小説を読もう!
作者名■アリゲーター
原作名■オリジナル
ジャンル■王宮物 バッドエンド
王宮を舞台にした恋愛物というのは割とよくあるパターンで、王の酷い仕打ちに健気に耐えるヒロインだったり、そんなすれ違いの果てに真実の愛が芽生えるなんてオチも、これまたよくあるパターンです。

「物語」だと割り切って読む分には、この手の話も嫌いじゃないです。ただこれを自分の身に置き換え、感情移入して読んだとしたら……

自分を散々虐げた男を許すとかねーよwww
百年の恋だって余裕で覚めるわwww


こういう方も多いんじゃないかと。少なくとも私なら絶対に許さん。

「壊れたアリアーヌ」は、そんな王宮恋愛物の王道パターンに心をモヤッとさせるような方でも、非常にスッキリできる物語です。

テオドール王へ嫁ぐ筈だったアリアーヌ。しかし妹のロザリーが王と出会ったことにより、王はロザリーを正妃としてしまい、アリアーヌは国元に返されることもないまま、後宮で肩身の狭い思いをしながら暮らしていた。

自分を捨て妹を選んだ王の、冷たい仕打ち。侍女達にさえ蔑まれ、馬鹿にされ。それでも王への愛故に、黙って耐え続けたアリアーヌ。

……しかしある日を境に、その愛は壊れてしまう。

己の意志を曲げてまで彼の好みに合わせて生きてきた彼女は、愛を失った代わりに本来の自分を取り戻していく。抑圧され続けた心は解き放たれ、苛烈な意志となり、彼女を軽んじてきた者達を容赦なく焼き尽くす。

国と愚かな王の命運まで、巻き込んで。


この手の話だと王妃である妹の性格が残念だったりする事もありますが、ロザリーは誰からも愛される理想的な淑女。
しかしそれは、彼女の置かれた辛い境遇故の処世術でした。
なので誰からも見放されていた時代、愛情を与え育ててくれた姉・アリアーヌへの思慕はかなり深く、彼女の為に絶対権力者である王に楯突いたのだから凄い。

アリアーヌも愛する王を奪い、王妃になったロザリーに対しての害意はなく、寧ろ歳を取りその寵愛が失われた時の事を考え、心配しているんですよね。

仲よき事は美しき哉。最後までお互いを思いやる良い姉妹でホッとしました。

この話における悪役ポジションのテオドール王の末路は、話の冒頭でのアリアーヌへの扱いが酷かったので、かなり溜飲が下がります。ジワジワ追い詰められる彼の心理状態を、是非とも外伝で読んでみたいものです。
でもどうせこいつのことだから、最後の最後まで自分のアリアーヌへの仕打ちを棚に上げ、姉妹を恨んでいたに違いない。

バッドエンドというタグが付いていたので、「主人公は幸せになれないのかな?」と心配していたのですが、慎ましやかでも姉妹で充実した生活を送っているようですし、アリアーヌとロザリーにとってはこの上ないハッピーエンドです。

……あ、そうか、王様以下、散々アリアーヌを虐げた奴等にとっては、バッドエンドでも間違いではないですね!
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