ドラえもん、宿題終わったよ。

作品名■ドラえもん -長い宿題-(オリキャラ有り)
掲載場所■Arcadia
作者名■霧
原作名■ドラえもん
ジャンル■捏造最終回
長年連載が続いている漫画に付き物な話題は、「いつどんな形で最終回を迎えるのか」です。しかし中には最終回を迎えることなく作者さんが故人となり、明確な区切りは永遠に付けられないまま……という有名作も多い。

この作品は、「原作ファンが考えた、ドラえもん最終回」です。

そもそもドラえもんに関しては、「何故ドラえもんのような存在が、未来からのび太の所に来ることが許されたのか」いう、素朴かつ根本的な疑問があります。しかもそこら辺についての理由は私が記憶している限り、公式設定として出ていない筈です。

違法な時間移動を監視するタイムパトロールのような組織があるのに、のび太達は過去へ行ったり異世界に行ったりと、それこそやりたい放題じゃないですか。それ以前に、先祖の元に未来のロボットを送り込むという、子孫の行為自体に無理がある。

たかが一個人にそんな勝手な事が許されるのなら、人類が築き上げてきた歴史も変え放題ということになりますよね? でもそれはなさそう。

ならば何故、のび太に関してだけは許されたのか?

まぁ子供向けに創られた漫画です、作者さんもそこまで細かい設定を考えていたとは思えませんし、読む側だって幼い子供です、そこまで深く考えません。しかし時が過ぎ、かつて読者だった人達の中には、その辺りの不自然さに「あれ?」と思うわけですよ。

そうしてドラえもんについて、様々な説が生まれていきました。

中でも割とよくある説が、「ドラえもんを作った科学者=未来ののび太」です。
未来で重要な役割を果たす存在だからこそ、彼の元にドラえもんという存在を未来から送り込むことが許された。そう考えれば「何故かのび太だけは許される」という謎の部分に関しても、一定の納得ができるのではないでしょうか?

今回の作品でも「ドラえもんを作った科学者=未来ののび太」という前提で、物語が進んでいきます。

何故ドラえもんは未来からやってきたのか?
どうしてそのような行為が許されたのか?
周りは何故、ドラえもんという存在に違和感を感じないのか?

これらの原作では触れられていない謎に対し、作者さんなりの答えを折り込みつつドラえもんとの別れと、再会までの物語が描かれています。

のび太が科学者にならなくても、未来で誰かがロボットを発明するかもしれない。
けれど機械に心を与え、人権を与えようとする優しい心根を持ち合わせた科学者は、そう簡単に生まれない。だからこそのび太が科学者にならないと、人と機械が手を取り合い暮らしている未来の世界そのものが壊れてしまう。

……人間性は我武者羅に努力すれば備わるってもんじゃないからなぁ……生まれ持っての気質とか親や周りの環境とか、そういう影響があってこそだし。のび太が代わりのいない存在というのも、何となく頷ける気が。

のび太の頭脳に嫉妬した未来人が、過去ののび太に思考力低下の薬を飲ませた。それにより歴史は大幅に代わり、未来世界が崩壊の危機に陥る。
ドラえもんはそれを食い止める為のストッパーとして未来からやってきたのだった。

やがて解毒薬が完成し、過去は本来あるべき形へと戻っていく。同時にそれは、のび太達がドラえもんと過ごした記憶を失うということを意味していた。

例え未来でのび太がドラえもんを作ったとしても、それはのび太を常に叱咤激励してくれていた、彼等の知るドラえもんではない。

深く悲しむのび太だったが、一つの希望が与えられる。
失われた記憶と共に仕舞われたそれは、時を経て再び姿を表し、そして……。


話の長さとしては中編ですが、上手く纏まっている良作。ドラえもんを見て育った世代は、涙腺が緩くなること請け合いです。
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